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胸苦しい朝の夢 [過去詩]

 胸苦しい朝の夢

ある朝目覚めたら
隣で寝ている筈の
春ちゃんが居なくて
オイラとても慌てた
一体これは
どうした事なんだろうと訝りながら
押入れまでも探したけどやっぱり居ない

つらつら考えるに
オイラの春ちゃんは
甲斐性の無いオイラに
つくづく呆れ果て
着の身着のまま
逃げるように始発のバスに
憮然とした顔で乗り込んだに違いあるまい

尽くし尽くして
ツクツクボウシの
泣きも入ってからに
救われる時も無い
だからあの時
あの場所でアタシの事
捨ててくれれば良かったと言ってるような気がした

茫然自失
その場に座り込み
目頭も熱くなって
小さく名前を呼ぶ
その時思いも掛けず
頭の上から
「今呼んだー」の声
嗚呼これも夢だったのか
胸苦しい朝の

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