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無関心 [過去詩]

 「無関心」
誰もアタシの事なんか
気にしちゃ無いのよ 何時だって
震える程の静けさに
呂律は今日も廻らない
嗚呼素敵な主任さん
机の上を拭きましょかあ

見たい夢は見られない
屈託ばかりがゾロゾロと
首筋這いずりオー嫌だ
だからスコーシ遅刻しよ
嗚呼素敵な主任さん
貴方に叱られたいかーら

会社帰りのお茶飲みは
決まって一人よ寒々と
何時まで待ってもオーダーを
取りに来ないわジリジリと
オールド・オフィス・レディーの
今日も終わった一日が
20190519ハンミョウ2.JPG

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分かつ道 [過去詩]

「分かつ道」

遣る瀬無く
日々は移ろい
褪せし夢に 
痛み覚ゆ   

ざわめきも  
流転の中で  
爆ぜて無辺の 
空に去りぬ  

何が故の  
臆病気分   
プイと横向く  
運命呪い     
赤や黄に    
染め交じりたる  
人の列に    
こそり隠れ   

沿いし道    
また分かつ道  
つくねんと立つ 
朧なる道    

誰や知り得る  
輪廻の手妻(てづま)  
何時かまたあの  
分かれ道で    
訊きそびれ   
しこりのように  
胸に潜む     
言葉の続きを・・・・   
20180505ホンドリス8.JPG
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曉の人 [過去詩]

  「暁の人」・・・誕生

忽ちの雨が顔を打ち付け
手ひどい風に術も無い時
そんな嵐の壁の向こうに
微笑む自分を見て欲しい

猛りたつ人の群れ騒ぐ街に
恐れも見せず気負いも無く
何で自分は此処に来たのかと
静かにしっかり言って欲しい

未だ開け切らぬ空を見上げながら
暁に祈る人のように
揺るぎも無く一人歩く
そんな男であれ

そんな思いもこんな思いも
込めながら画用紙に書いてみたんだ
きっと何時の日にかこの思いを
オマエも分かる時が来る

本当の言葉を語れる時まで
一人の味方も居なくたっていいさ
棘の向こうで待っていてくれる
人に伝える言葉を抱いて

未だ誰も知り得ぬ無音の丘で
暁に祈る人のように
身じろぎもせずたじろぎせず
塑像のようであれ
20190421クロツグミ11.JPG
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巡礼峠 [過去詩]

   巡礼峠
木漏れ日の中を峠の道辿れば                     
これ以上は無い柔和な瞳の
地蔵菩薩に足を停められ
「この先の道はチョット険しいよ」って

腰を屈めて靴紐を正す
視線の先に白く舞い踊る
懐かしく咲き出(い)ずるヤマホトトギス
この秋一番の贈り物かなって

巡礼の道は何処までも続く
大切な記憶や苦過ぎる思いに
はちきれそうになる ザックの中は
でもこの荷をおろせば余計に切ないし

挨拶を交わす みんな連れが居る
向かって来る人たちばかりで
狭ま過ぎる道を譲ってばかり
作り笑顔も次第に疲れ果て

昔この道で巡礼の親子が
命奪われ 落ち着かぬ魂
鎮めの光と優しい無音が
今歩む人たちまでも掌(たなごころ)に遊ばすって
20181128チロリンコンビ1-002.jpg
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虫の音 [過去詩]

虫の音が
張り裂ける
僕の胸なおも
夜明けまで
打ち続け何を訊きたいか

鬱々と渋々と語り寄せる
虫の音に洗われて
覚めた目の奥に
遠い日の壊れた
優しさを思う

ギリギリに絞った声を限りと
終わりの歌を聴かせてくれる

寄る辺無く
さ迷い
吹き溜まる心
止まり木を
横目に何を羨むか

愛しさと卑しさと手繰り寄せては
心もとなく口元緩め 

20190404シジュウカラ3.JPG
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